
まず始めに、思っていたよりずっとおもしろかったです。
ジャンルは伝奇ホラーということで、始めに、グロテスクなシーンが〜とか注意書きが書かれますが、そこまで残酷なシーンはなかったかと思います。
プレイ一回目の時は、わけもわからず、不気味な雰囲気が少しずつ浸透していく怖さもありました。
曲自体は少ないんですけど、その場面に合った曲のおかげで雰囲気も出てましたしね。
エンディングは二つのみ。
選択肢は多いわけではないのですが、パターンが多く、真のエンディングに辿りつけるパターンは一つだけで、他の選択肢はどう選んでもエンディングが一緒で、意外と攻略が大変でした。
とは言っても、絶対に分からないというわけではなく、繰り返しやっていれば、必ず辿り付けますが。
ちなみに、私は四回目でたどり着けました。
ただ、繰り返しやるにはかなり面倒なシステムでした。
選択肢が出るとセーブができない。
スキップ機能はありますが、未読と既読を判別してくれない…。
最近のノベルゲームには標準装備だと思われるこの二つのシステムが付いていないのは、結構マイナス要素ですよね…。
シナリオは良かったです。
エンディングは二つと言いましたが、ここでは一応TRUEとNORMALとしておきます。
NORMALは、一つのルート以外全て見せられるのですが、BADエンドという感じではないですね。
真相は何も分ってないけど、これからもいつもの毎日が続いていく…、といった感じで、悲惨さは全く無いですし、こんな終わり方もありじゃないかと。
そして、TRUEというか、メインのシナリオ。
真相を全て明かすだけあって、このシナリオが確定してから結構長いです。
NORMALでは、あまり感じられなかった伝奇っぽさも全開です。
ヒロインさらわれたり、親友が行方不明になったりと緊張感もそれなり。
問題は全て解決するわけではないですが、終わり方もすっきりでした。
キャラクター。
えーと、一見ヒロインの綾花が一番好みだったわけですが…。
キャラクター紹介で『ド外道ヒロイン』とか書かれているだけあって、ちょっとひどい言動が目立ちすぎなような…。
いくらなんでも、我侭すぎる女の子です。
それでも、幼馴染、お気に入りではあったりするのですけど…。
で、この濃すぎるヒロインのせいで、もう1人の女の子、尚美の影が薄すぎ…。
まあ、それまで影が薄すぎたせいで、終盤の公康説得シーンがかなり印象に残ったのも確かですが。
そういえば、応援バナーを見ると、主人公の啓司とヒロインの綾花がバーンと描かれているわけで、まさに物語の主人公とヒロイン。
これはさすがに惚れた腫れたの話もあるのかと思ったら…、皆無でした。
まあ、無理やり探せば、湖に綾花が啓司を誘って断ったらちょっと拗ねてみたり、綾花が囚われのヒロインになった時は真っ先に啓司の事を思い浮かべたり(啓司を役立たず呼ばわりですが)、綾花が捕まった時の啓司の過剰な怒りだとか、こじつけレベルでならなんとか…。
いや、作中ではどうやっても友達以上にはなってないですね。
惚れた腫れたの話は他でやってくれてますしね。
始めはなんとなくやってみただけなんですが、気付いたら、一気にやってしまうくらい夢中になれました。
システム面とか、CG少なすぎとか、その辺を強化すれば、かなりの良作だったのではないかと思います。
2007/9/16 にしつかさ
|