
シルクロード踊り子物語の二作目です。
前作は外伝でしたから、ナンバリングもされていることですし今回が本編といったところでしょうか。
1作めがあるから今回のお話がある。
続編なんだから当たり前なんですけど、強くそう思わされたというか。
なんというか、前作であれだけの大きい事件を乗り越えた主人公カリムとヒロインのアシェーナとライラの絆があれば、何事も些細な事になってしまいますよね。
今回も、アルド王から無理難題をふっかけられて、更には新登場のシャルミラという国の女王サディアに更に無理難題をつきつけられたカリム達。
でも、前作にあったような緊迫感、駄目なんじゃないかっていう感じがほとんどしないんですよね。
序盤のその難題を突きつけられたあとの雰囲気が、ああ、なんか良いなあと思ったのでした。
かと言って、平坦な物語で盛上がりが無いのかと言われればそんなこともなく、クライマックスの砂漠のバラを持ち帰ってからの女王との一連のやり取りは本当にドキドキしました。
今回のルートは二つ。
途中の選択肢は一つだけで、それも二つのうちどちらかを選ぶだけでルートが決まるので、攻略要素は皆無です。
まあ、今まで何度も言った気がするけど、物語を楽しむことが目的のヴィジュアルサウンドノベルにおいて、攻略要素は必要なくて、簡単な選択肢でいくつかの可能性を示してくれれば良いと思っているから、個人的には全く問題ないのですが。
二つルートがあると言っても、内容にそれほど違いがあるわけじゃないですね。
どちらもハッピーエンドです。
今回の目玉であるはずのお姫様、プリムが大きく関わってくるか、あくまで姉妹メインかの違いでしょうか。
END名が『砂漠の姫のお姫さま』となっているほうが、作品のサブタイトルにもなっているので、こちらがトゥルーといえるかもしれません。
うーん、別に納得できないってわけじゃないのですが、私の感情のままに書かせてもらえば。
二つ目のエンド、『月砂漠の秘法』が理想かなあ。
確かに一つめのようにお姫さまの気持ちを明らかにしてしまうのも良いのだけど、やっぱりそこは秘めたものとして、あくまで姉妹とカリムってことにしておきたいってのが正直なところ。
というか、いつの間にアシェーナとライラが平等に愛されるがデフォルトになってるんでしょう…。
アシェーナ派の私からすると、姉妹ルートのほうがなんとなくライラメインに見えてしまうのがちょっと複雑で…。
姉妹ルートだからそういったシーンは仲良く一度ずつなんですが、一番の見せ場であろうあの場所でライラだからなあ。
まあ、些細なことですが。
今回メインのシャルミラのお姫様、プリムですが…、なんかファリハとキャラかぶってますよね。
まあ、だからファリハの出番が極端に少なかったのかもしれませんが。
個人的には、お姫さまより女王さまのほうがお気に入りだったりします。
横暴なんだけど、それだけじゃないってのはお約束で、クライマックス後の穏やかな女王とか良かったですね。
あとは、個人的なお気に入りのナイアが結構出番があったのは嬉しかったでしょうか。
一つこの娘をメインにして短編でも読んでみたいですな。
やり始めた時は、その何がきても大丈夫な雰囲気は良かったのですが、前作ほどの緊迫感は無いだろうなあと思ってました。
でも、そんなのは良い意味で裏切ってくれて、外伝も含めたこのシリーズ三作のうちで一番好きかもしれないとか思わせてくれる良作でした。
2009年9月23日 にしつかさ
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