
本当に楽しみにしていた、僕はキミだけを見つめるの外伝です。
いや、もう、期待通りでした。
ボリューム的にはちょっと物足りないかなあ、といった感じですが、まあ、外伝だからこんなもんでしょう。
というか、前作のボリュームに比べればってことで短いってことはないですね。
物語は、前作の後から始まり、前作ヒロインの永遠に主人公の拓実が過去を語る形で始まります。
ギャングのリーダーやってた頃の拓実なんで、どんだけひどい奴? とか思ったりもしましたが、結局非情に徹することが出来ない結構良い奴です。
まさか死んでしまうとは思わなかった、拓実にとっての大事な友人、カズとヒサとのお話中心で進むのかと思ったら、単純にサーベルタイガーやってたころの話といった感じ。
どう考えても、カズとヒサより、ヒロイン達と接してるほうが目だってましたし。
ヒロインは、美咲なんでしょうけど、前作の永遠のような絶対的なヒロインというわけではなかったです。
殺し屋の憂莉、美咲の友人の芙美、主人公のクラスメイトの沙織、それぞれにドラマがある感じ。
あ、先生の亮子も忘れちゃならないですかね。
しかしまあ、まさか拓実が定時制とはいえ、学校に通っていたのは意外でした。
お話自体は、それほど奇をてらったものではなく、結構先は読みやすかった。
それが悪かったってことではなくて、相変わらず質の高いテキスト、実際にライターさんが裏の世界に関わったことがあるんじゃないかって思ってしまう現実感。
こういうのって、調べられるんですかね?
今回は、ギャグに関してはほとんどなかったと言っても良いですかね。
前作の教授みたいな強烈なキャラはいませんでしたからね。
以下ヒロインごとにちょっと。
憂莉に関しては…、18禁要因?
まあ、唯一エロがあるキャラですが、まあ、もちろんそれだけじゃなく。
幼い容姿、ゴスロリ、それに似合わない冷徹さと二挺拳銃、いかにも狙ったようなキャラです。
うーん、あまり個人的には残ってないなあ…。
沙織、定時制に通っているような子じゃないのですが、やくざの兄を持ってたり、辛い過去を持ってたり…。
登場人物皆が皆何かを背負っているわけですが、この娘も例外じゃなく。
しかし、強い良い娘や…。
ほんと、この娘には幸せになって欲しいですね。
芙美に関しては、結構あからさまに書かれていたけど、事実が語られるまでまさか、まさか…とは思ってたんですけど、やっぱり…。
分かっていたこととは言え、結構きつかったです。
その事実が語られたのが、美咲との別れの後だったので余計に。
彼女にもほんと幸せになってもらいたい。
亮子先生、ほんと先生らしくないんだけど、ほんと良い先生。
彼女も例にもれず、背負っているものがあるわけですが…。
しかし、不良という枠を超えた拓実達に向かって、物怖じしないってのも凄い。
まあ、それは彼女に限ったことじゃないのですが。
美咲、まさか、アメリカでの結末まで書かれるとは思いませんでした。
ラストの手紙にはちょっとジーンときてしまいましたよ。
日本にいる間は、そこまで病気が酷いという描写はありませんでしたからね…。
気になったことといえば、ヒロインそれぞれに、同レベルのドラマがあって、この長さにしてはちょっと物足りないかなあと思ってしまったこと。
まあ、それだけ良くて、もっとじっくり読みたかったてことなんですけど。
あとは、もっとスポットが当たると思っていたカズとヒサにそれほど活躍の場がなかったこと。
カズとヒサが拓実にとって、どれだけ大事だったかというのを語るにはちょっと物足りなかったかも。
でも、あくまで外伝なのだから、本編より詳しくなってしまうのもなんだから、これで良いのかもしれませんが…、難しいところです。
ちょっと外伝とするにはいろいろ書きすぎで、長さの割りには欲張りすぎだったかもしれませんね…。
とまあ、いろいろ書きましたが、とにかく良かったです。
前作の本編には及ばずとも、十分に楽しませてもらいました。
前作含め、もっと大勢の人にやってもらいたい同人ゲームです。
2008/1/10 にしつかさ
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