
えっと、これフリーのサウンドノベルなんですよね。
前作の『TRUE REMEMBRANCE』をやった時も思いましたが、ハイレベルです。
今回、エンディングにて動画が流れるわけですが、これに辿り着いた時の感動といったらもう。
タイミングも絶妙、曲も良し、動画の質も申し分無しでした。
もちろん、この動画がいくら良くても、そこに行くまでのお話が良くなければ感動も何もないわけですが、そんな事は全然無く。
ジャンルは…、何になるんでしょう。
伝奇になるんですかね。
舞台はとある、本島から離れた島。
タイトルにもある送電塔や電話の交換所など、住んでいる人を見るとそれらがとても近代的なものに見えてしまう、不思議な場所です。
そんな島にはコゴリ鬼という化け物が出没して、それを倒しにきたというミメイという女の子と、コゴリ鬼を倒して回っている夜刀という男が心を通わせていく物語。
その二人の掛け合いがとても心地よかったです。
なんか悪そうにしているのに、実はとても良い奴な夜刀がかなり気にいってしまいました。
この二人のお気に入りシーンといったら…。
熱いところにいて辛そうにしているミメイに帽子を貸してそのアンバランスさに複雑な思いをしている夜刀。
後は、ハナに好きな人はいる? と聞かれてこまる二人。
そして、終章から動画含むエピローグまで全部。
脇を固める登場人物もとても魅力的でした。
ナギとテツとか、総一郎と杏子のその後とか気になるとことではあります。
システム的には、サウンドノベルとしては、何も問題無く。
とても丁寧に作られている印象。
選択肢無しの一本道ですが、セーブもたくさんできます。
音楽も、盛り上げるところではしっかり盛り上げるし、良かったですね。
そして絵ですが、淡い塗りで作品にとてもあっていたのではないでしょうか。
イベント画はとても力が入っているような感じで、どれも素晴らしい出来で。
特にお気に入りのイベント画は、『草原と雲』、ほとんど題名通りの景色が画面いっぱいに広がり、その中にちょこっとミメイと夜刀が並んで座っていたりするわけですが、前半から中盤にかけてのの名シーンですな。
後は、ラストに一瞬だけ表示される、二人の再開のイベント画。
いや、なんというか感動。
他にも良い絵はたくさんありました。
個人的にかなり好みの絵だったってのもありますが、文句無しです。
最後に、とても優しい物語でした。
前作の『TRUE REMEMBRANCE』と並べて、フリーでこれだけのサウンドノベルに出会えた私は幸運です。
2007/5/23 にしつかさ
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