Fate/Zero @ 第四次聖杯戦争秘話
 読んでいる時、それは至福の時でした。
 正直奈須さんじゃない、ってことで不安もあったんですよね。
 そんなのは杞憂に過ぎなかった、というか虚淵玄ファンの方々ごめんなさい。
 
 今回は、いきなりいろいろ正体ばらしたりと、stay/nightとは違って、一巻にしてかなり動いておりますな。
 まさか初っ端の戦いからこんなことになるとは…。
 以下、それぞれのマスターとサーヴァントに関して書きたいと思います。
 
 セイバー(アーサー王)/マスター:衛宮切嗣
 まさか、切嗣とその妻アイリスフィール、そして娘のイリヤ、この三人の幸せな生活みたいなのを読ませられるとは思っていなかった…。
 このFate/Zero、結末はバッドエンドと決まっている、結末が分かっているわけで、これはきついですね…。
 切嗣になついているイリヤ、それだけ見れば微笑ましいのですが、先を知っているだけにつらいです。
 アイリスフィール、良いですね。
 お嬢様らしくずれた服装センスやら、普段は落ち着いて母親らしいのだけど、やっぱりイリヤの母親なんだなっていう面も見せてもらいました。
 セイバーとのデートは名シーンなんじゃないかと。
 まあ、それにもどうしても悲しさは付きまとうわけですが。
 実は、stay/nightで、切嗣とセイバー全く話をしなかったって言ってから、セリフあまり無いのかな…なんて思ってましたが、そんなことはありませんでした。
 セイバーと切嗣は別行動なんですね。
 というか、この陣営汚いです。
 正規のマスターは切嗣ですが、セイバーと行動を共にするのはアイリスフィールで、そうなれば切嗣は単独行動かと思えば、舞弥なんて助手がいたりして…。
 セイバーがかなり強力ですから、そこに魔術師殺しに特化した二人がいるなんて事になれば反則ものなのでは…。
 とは言っても、他がかなり強力なんですけどね…。
 舞弥ですが、気になるキャラです。
 女版切嗣といった感じで、とても冷たい感じのする女性ですが、女好きな切嗣のことですから、ただの助手ってだけの関係じゃないんだろうなあ…、なんて何を妄想してるんだろう、俺…。
 いや、本番を前に非情になりきれなかった切嗣にキスなんてするもんだから、そんな妄想をしてしまったのですよ。
 
 ライダー(イスカンダル)/マスター:ウェイバー・ベルベット
 いや、この二人には笑わせてもらいました。
 これまた強力そうなサーヴァントです。
 この奔放さも、王様らしいといえばらしいのでしょうか。
 聖杯戦争なんて勝って当然、みたいな傲慢さはアーチャーに通じるところがありますが、全くタイプの違う王様ですね。
 ウェイバーは信二みたいな感じ?
 歴史の浅い家に生まれたが故に認められず、卑屈になっていたりするところが。
 いちいち情けないところなんかも似ていますね。
 彼にはもったいないサーヴァントですね。
 
 ランサー(ディルムッド)/マスター:ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
 残念ながら、ディルムッド、知らないです…。
 どうやらケルト神話に出てくる人みたいですが。
 いきなり、セイバーと戦うわけですが、つ、強い…。
 槍を二本使うなんて、どうやって戦ってるんだか知らないけど、相当なものですね。
 騎士道を重んじる、セイバーと相性良いみたいです。
 アーチボルトに関しては、そんなに出てきませんが、典型的なエリート魔術師みたいですね。
 ウエイバーに触媒を奪われてしまう、なんて間抜けも…。
 しかし、イスカンダルに変わるディルムッドもかなり強力なので、さすがエリート魔術師は抜け目ないですな。
 
 アサシン(ハサン・サッバーハ)/言峰綺礼
 とりあえず、ハサン・サッバーハというのが一人につけられる名前じゃないってのは分かっていましたが、複数召喚は汚いな…。
 で、実は遠坂と手を組んでいたりするわけで、実は切嗣のところより汚いという…。
 今回の言峰は、まだ空虚なだけの青年といった感じで、切嗣との出会いでどう変わるのか、Zeroの楽しみの一つです。
 
 アーチャー(ギルガメッシュ)/マスター:遠坂時臣
 ご存知ギルガメッシュ、その傲慢不遜な態度は相変わらずです。
 最初から言峰がマスターじゃなかったんですね。
 まあ、遠坂パパは言峰に殺されたって確か言ってたから、これも考えられないことじゃないか。
 しかし、stay/nightでバゼットからランサーを奪ったり、人のものを奪うの好きですね、言峰…。
 時臣ですが、これが凛のパパですか…。
 どうやっても好きになれない如何にも魔術師って感じなんですけど…。
 まあ、平気で桜を間桐にやってしまうような人ですから当然なのでしょうけど。
 そんな如何にも魔術師って感じで、天才肌の彼でも、ギル様の扱いには苦労しているようで…。
 そして、まさか葵なんていう奥さんが出てくるとは思っていなかった。
 凛と桜の母親なのだから、さぞかし美人さんなんでしょう。
 是非絵を見てみたい。
 だって、時臣お世辞にも美男子じゃないんだもん…。
 さて、stay/nightに凛の母親は存在しません。
 ということは…、なんかこれからの展開を考えたくないですね…。
 
 キャスター(?)/マスター:雨生龍之介
 いや、なんつーか真っ先に退場して欲しい二人ですな…。
 雨生龍之介は魔術師でもなんでもなく、今回唯一といって良いイレギュラーなマスターですね。
 そういえば、キャスターがラスト付近で、「嗚呼、乙女≠諱A我が聖処女よ…」とか言ってますが…、ん?
 男として生きてきたセイバーには似つかわしくない言葉だけど…。
 どっちかっていうと、私達がstay/nightが発売する前に、セイバーはジャンヌダルクなんじゃないかって予想したけど、そっちみたいなイメージじゃないっすか?
 もしかして、キャスターがそう勘違いしているのだろうか…。
 これは気になるところですね。
 
 バーサーカー(?)/マスター:間桐雁夜
 今回誰よりも気に入ったのが、間桐雁夜です。
 桜の義理の父というわけではなく、義理の叔父にあたるみたいですね。
 間桐から逃げ出した格好になっていた彼ですが、なんと桜を間桐から救うために聖杯戦争に参加するという…。
 桜を救うというのは、桜だけを思ってというより、その向こうにはかなわなかった恋、幼馴染だった遠坂葵のことがあるのですが。
 それでも、自分が聖杯戦争に望んで勝ち上がり、そして桜を開放して凛を含めた四人でまた遊びに行こうと、桜に言うシーンなんて、この小説屈指の名シーンですよ!
 結局はかなわないことは分かっています。
 それでも、間桐にもこんな人がいたってだけでなんか救われます。
 しかしまあ、桜はこの年にして、蟲蔵にほうりこまれて、間桐の修練という名の拷問、陵辱にかけられているという事実。
 知ってはいても、こうやって事実として書かれるときついものがあります。
 これで壊れかけてしまった桜は、それからずっと耐え続け、心を頑なに閉ざして、何も感じないように下を向いて生きていきます。
 そして、士郎に出会ってしまい、閉ざされていたものがこじ開けられ、当たり前の幸福を知ってしまった桜が、そこをつけこまれてあんな罪を背負ってしまったのだとしたら、これほど悲しい物は無いです。
 ああ、なんか雁夜について語ってたはずなのに、いつのまにか桜について語ってしまっている…。
 とにかく、そんな桜を守ろうとした雁夜の事を気に入らないわけないということです。
 バーサーカーですが、これまたかなり強いようで。
 あのギル様と良い勝負ですよ!
 まあ、ギル様が本気を出せば、やっぱりやられちゃいそうですが。
 そして、やっぱりマスターとして特化していたイリヤみたいなのならともかく、急ごしらえで魔術師となった雁夜には、バーサーカーの制御なんて出来るはずもなく。
 結局、自滅してしまうんだろうなあ…。
 なんかやりきれないですね。
 
 このFate/Zeroは、やっぱり三人の王様ってのが、キーなんでしょうね。
 それぞれタイプの違う王様が書かれているのが、興味深いです。
 しかし、まあ、この第四回聖杯戦争は、どのサーヴァントも強いったらもう。
 ギル様が最強に見えないってのがすごいですよね…。
 第五回は、バーサーカーとセイバーが突出していて、後はランサーとライダーとアーチャーとアサシン、まあ、弱いわけではないのだけど、マスターがへっぽこだったり、いろいろ制約ありで、本来の力が出せないことが多かった。
 でも、第四回はただ力と力のぶつかり合いがこれからも見れそうで楽しみです。
 
 次は、三月に出るようです。
 今から待ち遠しくて仕方が無いですよ。
 
 2007/1/19 にしつかさ
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